夏は弥生の繊細さに気づいて!
弥生は、とても強い女性だと思う。津野(池松壮亮)に、「自分が外野って自覚しますよね」と嫌味を言われたときも、「そんなことないです」とか「ひどいなぁ」とか、言い返すことをしない。
「たしかに、外野ですよね」と自分のポジションを認めて、笑顔を見せる。朱音(大竹しのぶ)に、「子ども、産んだことないでしょ?」とストレートパンチをかまされたときだって、「はい。尊敬します」と言ってのけるのだから、すごい。
でも、夏は弥生の強さに甘えてばかりでいいのか? と思ってしまう。弥生は、たしかに強い。でも、強い人のなかにも弱い部分は必ず存在している。その弱さを、弥生はいったい誰に見せればいいのだろう。
会社でも、恋人の前でも、母親の前でも、弥生はいつもしっかりしていて強い。無理に笑顔を作らなくてもいい場所を、彼女は持っているのだろうか。
細かいことかもしれないが、追い込まれた弥生が夏にメッセージを送ったとき、「話したいことあるから時間ある時教えて!」の「!」に弥生らしさが滲み出ているなと思った。
「話したいことあるんだけど」なんて含みのあることを言って夏の気を引いてもいいのに、弥生はこんなときでも「!」をつける人なのだ。夏は、その繊細さにはやく気づいてあげてほしい。