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水季(古川琴音)を変えた弥生(有村架純)の言葉

『海のはじまり』第6話より ©フジテレビ
『海のはじまり』第6話より ©フジテレビ

 中絶をしようとして病院に向かった水季が、産むことにした理由。それは、産婦人科に置いてある「病院の意見ノート」に弥生が綴った言葉にあった。

「後悔とは、少しちがう。でも、同じ状況の人に、同じ気持ちになってほしくありません。他人に優しくなりすぎず、物分かりのいい人間を演じず、ちょっとズルをしてでも、自分で決めてください。どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです。あなたの幸せを願います」

 人に影響を受けることがない水季が、会ったこともない他人の影響を受けて、人生の大きな決断をした。もしも、弥生が中絶を経験していなければ。ノートに自分の気持ちを綴らなければ。海は、この世には誕生していないかもしれない。

 弥生の言葉により、生まれた命。水季と弥生の運命的な結びつきに、鳥肌が止まらなかった。

 みんな優しい。みんなが海のことを想っている。でも、だからこそ、歪みが生まれてしまうこともある。終盤に向けて、登場人物たちはそれぞれどのような選択をしていくのだろう。次週の放送が待ちきれない。

(文:菜本かな)

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