海を演じる泉谷星奈の稀有な存在感
今期は、『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)でも、子役の倉田瑛茉が存在感を発揮しており、2010年代に起きた“子役ブーム”が再燃する兆しを感じている。芦田愛菜のようにGP帯の主役を務められる子役が増えたら、作品の幅もグッと広がっていくはずだ。
『海のはじまり』で海を演じている泉谷は、『いちばんすきな花』(フジテレビ系、2023)で今田美桜の幼少期を演じて話題に。『名前をなくした女神』(フジテレビ系、2011)や『全開ガール』(フジテレビ系、2011)など、おませな女の子を演じることが多かった谷花音を彷彿とさせる部分がある。
水季に、「好きなとこ行きな。ここにいるから」と言われていた海が選ぶ“好きなとこ”とは、やはり夏のところなのだろうか。そして、海に「ママになってくれたらうれしい」と言われた弥生は、責任感からこのまま夏と生きる人生を選んでしまうような気がする。
「どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです」
かつて、弥生が書いたメッセージを、今は弥生に送り返してあげたいと思う。
(文:菜本かな)
【関連記事】
【写真】目黒蓮”夏”が初めてみせる怒りの表情が圧巻…。名シーンが蘇る劇中写真はこちら。ドラマ『海のはじまり』劇中カット一覧
池松壮亮の本気の芝居に飲みこまれる…『silent』”奈々”との共通点とは? 『海のはじまり』第7話考察レビュー
“海のはじまり”の秘密が判明…今聞くと泣けてくる初回のセリフとは? 話題沸騰の月9ドラマ、第6話考察&評価レビュー