ホーム » 投稿 » ドラマ » 生方脚本ドラマがSNSでバズり続けるワケ。今後の展開で最も気になるのは? ドラマ『海のはじまり』考察レビュー » Page 2

夏から弥生へのディスコミュニケーションが気になる…。

『海のはじまり』第7話より ©フジテレビ
『海のはじまり』第7話より ©フジテレビ

 また、弥生は海(泉谷星奈)のお母さんになりたいと言っているのに、認知することを相談なく勝手に決めてしまい、事後報告。夏が「また、ゆっくり話そう。俺たちがどうするかは」と言ったときは、「いやいや、先に話すべきだろ! ゆっくりではなく、早急に!」とさすがに心のなかでツッコミを入れてしまった。

 ただ、夏がすべて悪いわけではない。いくら別れて月日が経っているとはいえ、青春時代をともに過ごした元カノ・水季が亡くなったことは、夏の心のなかで大きな傷となっているはずだ。さらに知らない間に、6歳の娘がいたことが分かったら。頭のなかがパンクしてしまうのも無理はないし、自分のことしか考えられなくなる気持ちも分かる。その上、弥生の心のケアまでしてやれという方が、酷なのかもしれない。

 弥生は、一度やると決めたことは、やり通すタイプに見える。夏の発言で心が傷ついたとしても、海がうれしそうに水季のことを話すたび、胸が締め付けられたとしても。全然気にしていないふりをして、笑顔を作れてしまうのが弥生なのだ。わがままを言わない…というより、弥生は“我慢できてしまう人”なのだと思う。

1 2 3 4
error: Content is protected !!