綾野に嫉妬する三瓶が愛らしい
関東医大にいられなくなる覚悟で一緒に生きることを決めた綾野と麻衣は、報告のためにミヤビと三瓶の元を訪れる。気持ちが通じ合った途端に、人目もはばからずイチャイチャする2人。嬉しそうな顔を見せる麻衣が可愛かった。
クールで打算的な人間かと思いきや、実は誰よりもピュアな麻衣。2つの顔を見事に表現した生田絵梨花は元乃木坂46のメンバーで、グループきっての清純派だった。だが、『こっち向いてよ向井くん』(2023、日本テレビ系)で赤楚衛二演じる主人公の向井くんと、よりを戻すつよりもないのに体の関係を持つ元カノ役を演じたことで一皮向けたような気がする。
もともと持っていた愛らしさに大人の色気が加わった生田の魅力が、麻衣というキャラクターにも反映されているのだ。
そして、今回もう一つ見どころだったのが三瓶の愛らしさ。自分が告白した過去をミヤビが思い出し、喜ぶ綾野に「断られたんですよね」「三回断られたんですよね」とあからさまに嫉妬する三瓶。
かと思いきや、綾野と美術館に行ったミヤビが「綾野先生と二人で会うのはこれきりです」と報告すると、「なんでそんなこと僕に言うんですか」と素っ気なく返す。拗ねているのが丸わかりだ。
いちゃつく綾野と麻衣にも「人の病院で何やってるんですか?」とツッコミを入れつつ、どこかライバルが消えて嬉しそうにも見える。わかりにくいようで、実は感情剥き出しの三瓶に沼落ち不可避だ。
次週の予告では、「僕はまだ光を見つけられていません」と泣いている三瓶にミヤビが「三瓶先生は、私のことを灯してくれました」と訴えかける場面も。ああ、2人が何のしがらみもなく笑い合える日が早く訪れてほしい。
(文・苫とり子)
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