ドラマ史に残るラスト10分の衝撃…杉咲花と若葉竜也の手足の動きに注目すべきワケ。ドラマ『アンメット』第9話考察レビュー
text by 苫とり子
杉咲花主演の月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)。本作は、“記憶障害の脳外科医”が主人公の、新たな医療ヒューマンドラマ。今回は、大迫教授が隠し続けたミヤビの記憶喪失の謎と理由が明らかとなった第9話のレビューをお届けする。(文・苫とり子)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
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【著者プロフィール:苫とり子】
1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。
ついにミヤビの記憶喪失の謎が明らかに
過去に三瓶(若葉竜也)と綾野(岡山天音)と麻衣(生田絵梨花)と4人で食事をしたことを思い出したミヤビ(杉咲花)。麻衣に話を聞くと、その記憶は脳神経科医の国際会議に参加するために訪れた南アフリカのケープタウンでの一コマだと分かる。
そこでミヤビは三瓶に出会い、綾野からのアプローチを躱すための嘘がきっかけで行動を共にするようになった。だが、婚約に至るまでの経緯については麻衣も詳しくは知らないという。
ミヤビは、記憶障害の本当の原因を知るために大迫(井浦新)の元を訪れることに。その帰り、西島(酒向芳)と出くわしたミヤビは、隣にいる鵜原建設の押尾(黒田大輔)を見て足がすくむ。理由は分からないが、とてつもない恐怖を感じたのだ。
そんなミヤビの様子を見た西島はこれまでとは一転し、三瓶に記憶障害の原因を教えてやってはどうかと大迫に提案する。そこにはある恐ろしい狙いがあった。
1年半前、関東医大病院の建て替え計画に反対していた医師たちを西島と押尾が金で買収しようとしている場面を目撃してしまったミヤビ。車に乗り込み、急いで病院を立ち去った先で事故に遭った。その事故でミヤビは、脳の中でも“ノーマンズランド”と呼ばれる部位を損傷し、記憶障害になったのである。