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「敢闘賞」1人目は
”天才ハッカー”太田梨歩役・飯沼愛

飯沼愛『VIVANT』第3話より(C)TBS
飯沼愛VIVANT第3話よりCTBS

続いては、「敢闘賞」。ここには若手俳優2人をノミネートしたい。

まず1人目は、太田梨歩役を演じた飯沼愛だ。彼女は2021年に開催されたTBSの女優発掘オーディションにおいて、約9000人の中から1位に選ばれ、18歳で芸能界入り、すぐにTBS系の深夜ドラマ『この初恋はフィクションです』(2021)でドラマ初出演にして主演を務めた。TBS主催のオーディション出身ながら、他局制作ドラマにも出演し、日曜劇場枠では『アトムの童』(2022)に続く出演となる。

現在、弱冠20歳の若さでありながら、その大人びた顔立ちと落ち着いた佇まいが彼女の持ち味だ。

一方で、彼女が演じた梨歩という女性は、丸菱商事財務部所属のOLであると同時に、その正体は天才ハッカー「ブルーウォーカー」という裏の顔を持つという難役だ。”誤送金編”では乃木の誤送金を仕組んだ犯人であることが判明。その後、真犯人である山本(迫田孝也)に脅されていたことが分かる。

後半“宿命編”では、別班と手を組み、テントのサーバーのハッキングを試みるシーンでは、時間制限がある中、松坂桃李演じる黒須が梨歩を急かすと、「うるさい!ハッキングなんて最後は運!神様の気まぐれ!」と叫び、黒須も思わずたじろぐほどの迫力を見せた。

さらに、乃木と黒須に利用され殺されると考え、自らにナイフを向けながら、別班であることを2人に証明させる場面も強烈なインパクトを残した。
大物キャストが並ぶ中、キャリアわずか2年でありながら、堂々とした演技で確かな爪痕を残した。

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