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『VIVANT』続編は難しい?
立ちはだかる問題とは

左から富栄ドラム、二階堂ふみ、堺雅人、阿部寛『VIVANT』第2話より(C)TBS
左から富栄ドラム二階堂ふみ堺雅人阿部寛VIVANT第2話よりCTBS

最後は、噂が絶えない「続編」についてである。

テレビドラマ“冬の時代”にあって、これほどの高評価と高視聴率を得たにもかかわらず、続編の製作が正式発表できない事情は何なのか。

最も大きい問題は製作費の問題だ。製作現場は一刻でも早く、続編に取り掛かりたいだろうが、“先立つもの”がなければ、それも不可能だ。

『VIVANT』は、来年1月に定年退職を迎える福澤氏の、長年の功績に報いるため、「1話1億円」ともいわれる製作費が用意されたという。プライムタイム(19:00~23:00)に放送されるテレビドラマの一般的な製作費の相場が1話3,000万円とされる中で、破格ともいえる金額だ。

本作についていえば、それでも足りなかったのだ。福澤監督もファンミーティングで「ちょっとお金を使いすぎて…」と明かしている。本作では「U-NEXT」の協力も得て、全10話で約10億円を調達したものの、それでも予算オーバーだった本作。

続編を製作するには、それ以上の資金調達が必要であり、これを番組スポンサーのみで賄うことは、ほぼ不可能に近いだろう。

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