薫(二階堂ふみ)がやっぱり怪しい?
送られてきた映像には、射殺されたと思われた別班4人が、日本の病院に入院しており、リハビリを行っている姿が映されていた。
この情報に触れることができる人物として、真っ先に浮上するのが、柚木薫(二階堂ふみ)だ。
バルカに長年滞在し、爆弾テロに巻き込まれ死亡したアディエル(ツァシケル・ハタンゾリク)ともつながりがあった。アディエルは、ベキに我が子のように育てられていた過去があり、さらに薫が、その娘ジャミーン(ナンディン・エルデネ・ホンゴルズラ)を日本に連れ帰ったこと、そして彼女が医療従事者であること。
これらの点から「薫=テント説」が説得力を持ち出した。バルカ警察に追われていた物語序盤から、乃木、そして公安の野崎守(阿部寛)、その相棒のドラム(富栄ドラム)とともに行動を共にしてきた薫。その後、家族愛を知らない乃木に寄り添い、恋仲となるが、これらの行動の全てが“ハニートラップ”だったとしたら説明が付く。
薫の他には、誤送金事件の後、その存在すら忘れ去られた感のある丸菱商事・長野利彦専務(小日向文世)も不気味だ。
テントに送られたメールと、かつての不倫相手の天才女性ハッカー・太田梨歩(飯沼愛)に向けて送ったメールのドメインが同じ「Jmail」だったことも、疑惑を深める一因となっている。
しかしながら、いずれの疑いも決め手に欠ける。果たして、本当の“裏切り者”はいったい誰なのか…。