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「プロレス=やらせ」の固定観念を覆すリアルな描写

Netflixドラマシリーズ「極悪女王」世界独占配信中
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 プロレスという競技の楽しみ方を知れることも魅力だ。「プロレス=やらせ」というイメージは根強い。作中でも“ブック(筋書き)”について触れられており、試合会場の控室にはその日の勝敗を記したカード表が置かれていた。

 確かにプロレスにブックはあるのかもしれない。試合の勝敗は事前に決められているのかもしれない。それでも本作に登場する女子レスラーは全員本気だ。看板選手ばかりが優遇される現状に嫉妬心を抱いたり、自分自身のプロレスのスタイルと向き合ったりなど、松本以外の登場人物の葛藤にもスポットライトが当たっている。

 リング上でもリング外でも本気でプロレスと向き合っている姿が描かれており、視聴中に「プロレス=やらせ」という考えが脳裏を過ぎることは一切ない。プロレスに対するマイナスイメージを改め、またプロレスに興味を持つキッカケを与えてもくれるだろう。

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