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男性社会に立ち向かう女子レスラーたち

Netflixドラマシリーズ「極悪女王」世界独占配信中
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『極悪女王』は男性社会に立ち向かうシスターフッド的な要素もあり、とにかくカッコ良い女性が描かれたドラマと言って良い。松本達が所属する全日本女子プロレスは松永兄弟によって経営されており、所属レスラーは全員女性ではあるものの支配権は男性のみが握っている。

 そのため、興行を盛り上げるため、女子レスラーが駒のように扱われるシーンが少なくない。そういった態度に女子レスラーは、唇をかみしめながらも従順でいることを強いられる。だからこそ、5話ラストのダンプ松本の引退試合で、松本や長与らが“共闘”して松永兄弟達を蹴散らし、自分達がやりたいプロレスを実現する展開はカッコ良すぎた。

 プロレスを通して、自分らしくあるために仲間と一緒に壁に挑む姿に胸を熱くさせられる。プロレスが好きかどうかは関係なく、ラストは誰もがカタルシスを味わうことができるだろう。

(文・望月悠木)

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