「声優として目標の1つだった」映画『アマチュア』中井和哉が語る、いつもとは違うアフレコへの挑み方とは? インタビュー
text by あまのさき
ラミ・マレック主演のスパイアクション映画『アマチュア』が現在公開中だ。今回は、主人公チャーリー・ヘラーの日本語吹き替えを担当した中井和哉さんにインタビューを敢行。ラミ・マレックの吹き替えは3回目となる中井さんから見た役者としての魅力や、アフレコに込めた思いを伺った。(取材・文:あまのさき)
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【著者プロフィール:あまのさき】
アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。
3度目のラミ・マレック役へのプレッシャーは?
―――今回、中井さんがラミ・マレックの吹き替えをご担当されるのは3回目かと思います。決まったときの率直なお気持ちを教えてください。
「嬉しかったですね。声優になって、海外のこの役者さんの吹き替えはこの人だとフィックスで演じられるような声優になることを目標の1つにしていました。ラミ・マレックの場合はもちろんほかの方々もやってらっしゃいますし、ぼくはたかだか3回目なんですけど、少なくとも『もう1回中井にやらせてもいいんじゃないか』というふうに思っていただいたことが嬉しかったです」
―――ほぼ専属のようなかたちになることに、やはりプレッシャーはあるのでしょうか?
「以前のように、この役者さんだったら絶対にこの人が担当するというような時代ではないですからね。ぼくもラミ・マレックの担当だという意識は、正直なところ今もないんです(笑)。
そういう意味でのプレッシャーはなかったですが、ただ、ラミ・マレックは非常に達者な、繊細なお芝居をされる方です。その点において、どういうふうに自分の仕事ができるだろうか、日本語として表現できるだろうか、というプレッシャーはありましたね」