「奇跡的に波長の合うメンバーが揃った」
同年代の役者たちとの共演について
―――環奈が走って逃げながら叫ぶシーンは特に印象に残りました。よく、あんな絶叫ができるなと(笑)。
「ありがとうございます! あそこも、監督のこだわりで『言葉にならない感情を叫びに込めて』と言われました。長回しで、2~3テイク撮ったのですが、張り切りすぎて酸欠になりました(笑)。あのシーンは、色んな意味で本当に大変でしたが、演じていて面白かったですね」
―――叫ぶ練習などもされたんですか?
「いえいえ。なかなか、家ではできないですし、ほぼ、ぶっつけ本番です。でも、それだけに、その時のリアルな感情を出せたと思うので、頑張った甲斐がありました。もう、あの演技は再現することはできないと思います。出し切ったという自負がありますね」
―――ミュージシャンがレコーディングの時と同じテイクはもう歌えないみたいな感じですかね。
「ああ、そういう感覚と近いかもしれません(笑)」
―――莉子さんと同世代の役者さんたちとの共演シーンも見ものですね。大勢で会話をするシーンでは、丁々発止のやり取りにグルーブ感がありました。
「本当に奇跡的に波長の合うメンバーが揃ったからこそ生み出せた、一体感のあるシーンでしたね。みんな人見知りしないし、顔合わせした当初から話しやすかったです。
泊まり込みの撮影でも、居心地が良くて。休憩の時間も撮影で使われた別荘にみんなで待機していたのですが、自然体でお話することができましたし、一緒に写真を撮ったりもしました。監督もその様子をニコニコと、見守ってくれていました」