『TUNAガール』小芝風花が見せた比類なき可愛さと明るさ
―――『幸福(しあわせ)のスイッチ』は電器屋さんでしたが、2019年公開の小芝風花さん主演の『TUNAガール』では近畿大学のマグロ養殖を取り上げています。
「私は、伊丹十三監督の『マルサの女』(1987)が好きなんです。人間ドラマとあわせて、業界の裏事情も楽しめるので。養殖マグロの研究の青春ドラマを、とオファーされた時は、来た! と思いましたね」
―――一口に養殖といっても、様々な研究分野があって驚きました。脚本を描くにあたり、特にこだわった点はありますか。
「ヒロインの成長物語を軸に、養殖研究の面白さと、携わる人々の努力を盛り込みたいなと思いました。そこで、養殖における3つの研究分野(バイオ・寄生虫・飼育)を、同級生たちのキャラクター設定にあてはめてみました」
―――作中では、マグロの英訳「TUNA(語源はギリシャ語の突進)」の通り、あらゆることをがむしゃらに吸収していくヒロイン・美波役を小芝風花さんが演じています。小芝さんの印象を教えてください。
「可愛くて明るくて頑張り屋さんですね。劇中の美波は、基本はポジティブだけど、すぐ愚痴を言ったりSNSで炎上したりと、やや迷惑な突進キャラ。小芝さんのおかげで魅力的なキャラクターになりました。現場での気配りもすばらしく、スタッフ全員、彼女の虜でしたよ。
『TUNAガール』の次に撮影された『トクサツガガガ』(NHK、2019)で大ブレイクされて、いまや主演作が続々と…。大活躍は嬉しいですが、身体に気を付けてほしいですね。大阪のオカンのような気持ちで応援してます(笑)」
―――本作で印象的なシーンはありますか。
「終盤の熱弁するシーンですね。素晴らしくエモーショナルでした。ラストの海辺のシーンも、とびきりキュートです」