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SNSから生まれる新たなつながり

『マリリンのコンビニ奮闘記』シリーズも人気(こねこフィルム公式Instagramより)

『マリリンのコンビニ奮闘記』シリーズも人気(こねこフィルム公式Instagramより)

―――撮影や照明といったスタッフさんは、どういった方々が関わられているのでしょうか。

龍一「基本的には、僕がいつも一緒に映画制作をしているメンバーですね。なので、こねこフィルム自体は立ち上げてからまだ1年程度ですが、経験値的には数十年の蓄積があります」

和比古「ただ、正直、映画のようにお金は出せないので、結果が出ると最終的に仕事に結びつくという形で皆さんにご協力いただいています。」

―――映画業界から縦型ショートドラマに移るにあたって、風当たりはありましたか。

龍一「直接感じたことはないですが、裏ではいろいろ言われているかもしれないですね。ただ、映画だろうが縦型ショートドラマだろうが、モノづくりの面白さは変わらないですし、周囲の皆さんに喜んでもらえるとやっぱり嬉しいので、あまり気にしてないですね」

和比古「確かに風当たりはあると思います。世間的には、お笑い芸人がYouTuberになった、みたいなイメージだと思うので。

ただ、本当に面白いコンテンツは、TikTokでも映画でも結果を出せるし、結果を出せれば、人も資金も自然と集まってくると思うんです。だから、クリエイティブの力というのが、何よりも重要なのかな、と」

龍一「…ちょっといいですか? 今、映画業界って、お金がないって言われているじゃないですか。でも、お金を持っている方は世の中にたくさんいるんですよ。

それに、演出家やスタッフ、役者さんへの需要も、実はたくさんあるんですよね。つまり、映画自体の敷居の高さと、観客が少なくなっていることが全ての原因なんです。

ただ、映画的なクオリティを維持したままSNSに参入することで、新しいスポンサーや視聴者にリーチできる」

―――なるほど、映画業界だけでは生まれなかった新しい層を開拓できると。

和比古「そうなんですよ。加えて、SNSで生まれた視聴者層やつながりが、今度は映画を制作した時に生きてくる。仮に今、僕らが商業映画を制作したら、『こねこフィルム』のファンの方がたくさん見に来てくれると思うんですよね」

―――縦型ショートドラマと映画の相乗効果が生まれるわけですね。

和比古「はい。で、こういった試みが、最終的に、映画業界全体を盛り立てることにつながる。なので、映画業界のプレイヤーにこそ、どんどん参入してほしいですね」

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