踊れて泣ける…大画面で際立つサカナクションの真骨頂とは? ライブ映画『SAKANAQUARIUM 』解説&評価レビュー
text by 小松加奈
サカナクションが今年4月20日~7月10日まで開催したアリーナツアーの神奈川・ぴあアリーナMM公演を記録した映画『SAKANAQUARIUM 2024 “turn”』が、11月29日(金)から全国公開中。 “完全復活”したサカナクション圧巻のパフォーマンスに迫る。(文・小松加奈)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
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【著者プロフィール:小松加奈】
ライター/編集者。音楽・映画・ドラマ・アニメなどのエンタメ系を中心にインタビュー/レビュー/コラム記事などを手掛ける。フジロックは初年度から参加。プロ野球好き。ジャンルを問わず、心を動かすもの/ことに夢中。
音を浴びる!
スクリーンで堪能する最高峰のライブパフォーマンス
映像は、ツアーで総合演出を務めた田中裕介が担当。常に音、映像にもこだわりを見せてきたサカナクションのパフォーマンスを、5.1chサラウンド版、Dolby Atmos(R)版という2形式で楽しめる。
公開前にサカナクションは「これまでのライブや映像作品で目指していた特別なライブ体験を、さらに発展させることができた作品です」「ライブではこう聴こえていたら良いなという演奏者としての夢を叶えながらの作品作りでした」「リアルライブとは一味違う、音と映像が臨場感をもって交わる体験をぜひお楽しみ下さい!」と言葉を寄せている。
「ライブではこう聴こえていたら」という言葉通り、楽曲ごとに作りこまれた映像での演出とともに彼らの世界観と音楽を堪能でき、観客のレスポンスも混ざり合い現場の臨場感も迫力たっぷりに体感できる。彼らでしかなしえないライブパフォーマンスの完成度の高さが圧倒的で、本作であの時のライブを初めて観る人はもちろん、ライブに足を運んだ人もまた新たな感動を覚えることだろう。