ライブで観るサカナクションの“真骨頂”
「夜の踊り子」から幕を開けたアンコールでは、「ただいまー!」と山口。この日を迎えられたことを感謝し、メンバーがそれぞれの想いを口にした。この2年間で忘れられてしまうのではないかという不安を抱えていたことを吐露する山口は、今もなお病気と向き合いながらも、新たな山口一郎にならなれると前向きさを見せた。
そして、この日を5人で迎えられたメンバーの目にも光るものが…。
本編からアンコールまでを丁寧に映し出した本作は、これほどまでにライブが、音楽が、人に感動をもたらすものかと感じさせ、改めてライブフィルムの意義を考えずにはいられないほど圧巻の作品だった。
そう思わせてくれるのは、やはりサカナクションのライブパフォーマンスの素晴らしさに他ならない。サカナクションという唯一無二のアーティスティズムを“ライブ”で体感する、その“真骨頂”に魅了させられることだろう。彼らのライブをまたこうして体感できることの喜びも噛みしめたい。
(文・小松加奈)
【作品情報】
企画:ヒップランドミュージックコーポレーション
制作:ヒップランドミュージックコーポレーション/ビクターエンタテインメント/ライブマスターズ/キャビア
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
2024年/日本/カラー/151分/5.1ch 、Dolby Atmos®
©2024 HIP LAND MUSIC CORPORATION INC.
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