西田敏行、最後の勇姿
主演が並々ならぬ気持ちで向かい合った作品とあれば、支える共演者も、テレビ朝日の贅を尽くしたようなスペシャルキャストが並ぶ。地上波ではお馴染みの内田有紀、勝村政信、鈴木浩介、遠藤憲一、岸辺一徳らに加えて、かつて作品を盛り上げてスターになった面々の田中圭、今田美桜らも。ほかにも「この数分間に、この人が?」と驚く俳優も登場していた。大物女優の若い頃を演じるといえば、あの人…も。これこそ、長寿番組の功績がなせる技だ。
そして贅沢という表現が合うのかは分からないけれど、西田敏行さんの遺作となってしまった。これも泣ける。彼もまた主役と同じく病気を抱えての撮影だったはず。そんな様子はまったく見せない俳優としての姿勢は、後世につなげたいと切に願う。