「人生賭けて挑戦しないといけない」映画『ありきたりな言葉じゃなくて』小西桜子インタビュー。芝居への覚悟を語る
映画『ありきたりな言葉じゃなくて』が2024年12月20日(金)より公開される。本作に出演している小西桜子にインタビューを敢行。2021年に発足したテレビ朝日映像の「映画プロジェクト」第1作目のヒロインとして、準備を整えて撮影に臨んだという撮影の裏話から、役者としての思いについてたっぷりお聞きした。(取材・文/斎藤香)
「作品をより良くするために話し合いも全力で取り組みました」
作品に込めた熱意
―――本作への出演の決め手と、りえ役について教えてください。
「主演の前原滉さんとのお仕事は初めてだったのですが、素晴らしい俳優さんだと思っていましたし、りえ役は主人公の藤田拓也に影響を与える重要なポジションなので、とてもありがたいお仕事だと思い、出演を決めました」
―――りえは、ミステリアスな一面もある女性ですよね。どういうキャラクターだと捉えて演じましたか?
「りえは拓也視点で描かれる女性なので、本心が読めず、最初はよくわからないと思いました。でも彼女を理解できるように、渡邉崇監督やスタッフさん、前原さんや共演の皆さんとも時間をかけて話し合って役作りをしていきました。りえは拓也にとって良い人ではないかもしれないのですが、彼女なりに事情があったり、思いがあったりするので、私はりえと真摯に向き合い共感をして演じたいと思いました」
――――撮影前から役についてスタッフやキャストと話し合っていたのですか?
「私が打ち合わせに参加したのは衣装合わせの時期からですが、監督や前原さんたちはその前から入念に打ち合わせを重ねていたようです。撮影に入ってからも時間を見つけては話し合いをしながら進めていきました。
これまでこんなに物語や役について話し合ったことがなかったのですが、テレビ朝日映像さんの長編映画第1作目の作品ですし、お芝居はもちろん、作品をより良くするために話し合いも全力で取り組みました。やっぱり見てくださる皆さんに拓也やりえのことをわかっていただきたいし、ふたりの関係性にモヤモヤしてほしくなかったので」
―――脚本の内容もだいぶ変わったのでしょうか?
「最初にいただいた脚本からは大きく変わったと思います。でも作品をより良くするためにみんなで話し合って修正していったので、脚本家の方も理解してくださいました」