芝居から離れていた1年間で考えたこと
―――これまでのキャリアでターニングポイントになった出来事や作品、誰かの言葉でもいいのですが、ありますか?
「最近が自分のキャリアの転換期でした。1年間くらいお芝居から離れて過ごしていまして、そのときにお芝居への向き合い方など考えました。それまで『この世界で生きていくのがダメだったら、違う世界で』とか、少し気持ちに保険をかけていたのですが、お芝居から離れてみて『私は演技が好きだし、人生賭けて挑戦しないといけないんだ』と思うようになりました」
―――お芝居で生きる覚悟を決めたんですね。
「そう思ったとき、新人時代に舞台で出会った演出家の方に言われた『桜子みたいなタイプは、慣れたら終わりだよ』という言葉を思い出したんです。確かに、慣れてしまっていたのかもしれないと思い、初心に戻ろうと思いました。同世代の俳優さんたちはキャリアを重ねて実力派になっているけれど、私はひとつひとつの仕事に対し、赤ちゃんみたいなピュアな気持ちで臨まないといけないと思っています」
―――素晴らしい決意を聞かせていただき、ありがとうございます! 最後にこの作品を楽しみしている映画ファンへメッセージを
「実話がベースのお話なのですが、映画にする以上、出来事を綴るだけでなく、見てくださる方にメッセージを感じて欲しいと思い、スタッフとキャストで話し合いを重ねて作った映画です。自分の人生は自分でどうにかするしかない。自分で人生を変えるんだ!という前向きな思いを込めました。見終わったあと、何かを持ち帰っていただければうれしいです」
(取材・文:斎藤香)
【作品情報】
タイトル:『ありきたりな言葉じゃなくて』
出演:前原滉
小西桜子 内田慈 奥野瑛太 那須佐代子 小川菜摘 山下容莉枝 酒向芳
池田良 八木光太郎 沖田裕樹 敦 士 鈴政ゲン 加藤菜津 佐々木史帆 高木ひとみ◯ 谷山知宏 今泉マヤ 根岸拓哉
チャンス大城 土屋佑壱 浅野雅博 外波山文明 玉袋筋太郎
脚本・監督:渡邉崇
原案・脚本:栗田智也
製作・エグゼクティブプロデューサー:若林邦彦 企画:陣代適 統括プロデューサー:阪本明 粟井誠司 安田真一郎
プロデューサー:丸山佳夫 キャスティングプロデューサー:山口良子 脚本協力:三宅隆太
音楽:小川明夏 加藤久貴 撮影:長﨑太資 照明:後閑健太 録音:山口満大 助監督:吉田至次 畑山友幸
スタイリスト:網野正和 ヘアメイク:渡辺真由美 制作担当:岩下英雅 編集:鷹野朋子 カラリスト:長谷川将広
音響効果:佐藤祥子 配給統括:増田英明 宣伝プロデューサー:橋本宏美 スチール:柴崎まどか
制作プロダクション:テレビ朝日映像 配給:ラビットハウス 宣伝:ブラウニー
2024年/日本/カラー/アメリカンビスタ/DCP/5.1ch/105分/G
©2024テレビ朝日映像
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