映画『夜明けのすべて』が最多7賞ノミネート! 第79回毎日映画コンクール。日本映画大賞、候補作5作品決定
毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された国内最高峰の映画賞。「第79回毎日映画コンクール」の各賞のノミネート作品・者が決まり、映画『夜明けのすべて』が最多7賞ノミネート、次いで『あんのこと』、『悪は存在しない』がそれぞれ6賞にノミネートされた。(文・編集部)
日本映画大賞、候補作5作品決定
今年の1本を選ぶ日本映画大賞の候補作として、『悪は存在しない』、『あんのこと』、『侍タイムスリッパ―』、『ナミビアの砂漠』、『夜明けのすべて』が選ばれ、
また、今回から俳優部門の男女(男優、女優)の区別を撤廃し、「主演俳優賞」「助演俳優賞」として男女問わずそれぞれ2人ずつ選出される。
受賞作(者)発表は来年1月下旬を予定している。
第79回毎日映画コンクールノミネート作品(者)
【作品部門】
・日本映画大賞
『悪は存在しない』、『あんのこと』、『侍タイムスリッパ―』、『ナミビアの砂漠』、『夜明けのすべて』
・外国映画ベストワン賞
『哀れなるものたち』、『オッペンハイマー』、『関心領域』『シビル・ウォー アメリカ最後の日』、『人間の境界』
【俳優部門】
・主演俳優賞
石原さとみ『ミッシング』、上白石萌音『夜明けのすべて』、河合優実『あんのこと』、河合優実『ナミビアの砂漠』
草彅剛『碁盤斬り』、草笛光子『九十歳。何がめでたい』、山口馬木也『侍タイムスリッパー』、横浜流星『正体』
・助演俳優賞
池松壮亮『ぼくのお日さま』 奥平大兼『Cloud クラウド』 忍足亜希子『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
カルーセル麻紀『一月の声に歓びを刻め』、佐藤二朗『あんのこと』 藤竜也『大いなる不在』
山田孝之『正体』 吉岡里帆『正体』
・スポニチグランプリ新人賞
栗原颯人『HAPPYEND』 越山敬達『ぼくのお日さま』 齋藤潤『カラオケ行こ!』 中西希亜良『ぼくのお日さま』
羽村仁成『ゴールド・ボーイ』 早瀬憩『違国日記』 山本奈衣瑠『SUPER HAPPY FOREVER』
【スタッフ部門】
・監督賞
入江悠『あんのこと』 黒沢清『Cloud クラウド』 白石和彌『碁盤斬り』 濱口竜介『悪は存在しない』
三宅唱『夜明けのすべて』 安田淳一『侍タイムスリッパー』 山中瑶子『ナミビアの砂漠』
・脚本賞
加藤正人『碁盤斬り』 野木亜紀子『ラストマイル』 濱口竜介『悪は存在しない』
港岳彦『ぼくが生きてる、ふたつの世界』 安田淳一『侍タイムスリッパー』 和田清人、三宅唱『夜明けのすべて』
・撮影賞
池田直矢『十一人の賊軍』 浦田秀穂『箱男』 奥山大史『ぼくのお日さま』
北川喜雄『悪は存在しない』 佐光朗『八犬伝』 月永雄太『夜明けのすべて』
・美術賞
安宅紀史『Cloud クラウド』 磯貝さやか『雨の中の慾情』 今村力、松崎宙人『碁盤斬り』
沖原正純『十一人の賊軍』 佐々木尚『八犬伝』 林田裕至『箱男』 YANG仁榮『ラストマイル』
・音楽賞
石橋英子『悪は存在しない』 勝本道哲『箱男』 佐藤良成(ハンバート ハンバート)『ぼくのお日さま』
Hi’Spec『夜明けのすべて』 安川午朗『あんのこと』 渡邊琢磨『Cloud クラウド』
渡邊琢磨『ナミビアの砂漠』
・録音賞
浦田和治『碁盤斬り』 浦田和治『十一人の賊軍』 川井崇満『夜明けのすべて』
小清水建治『ぼくが生きてる、ふたつの世界』 田中博信『ミッシング』 藤丸和徳『あんのこと』 松野泉『悪は存在しない』
【毎日映画コンクール概要】
毎日映画コンクールは1946年(昭和21年)、日本の映画産業の振興に寄与し、国民に映画の楽しさを広く伝えることを目的に、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された国内最高峰の映画賞です。演技、作品はもちろん、撮影や美術、録音などのスタッフなど、幅広い部門を設けていることが特徴です。
各賞は、第一線で活躍中の映画評論家やジャーナリスト、専門家など約80人が選考にかかわり、毎日映画コンクールはその歴史と伝統とともに、選考の厳正公明さによっても映画業界から高い評価を得ています。
第75回からは目黒区にご協力いただき、「めぐろパーシモンホール」で式を開催しています。今後も、一般にも開かれた映画賞として毎日映画コンクールは成長を続けていきます。
【第79回毎日映画コンクール】
・対象作品
2024年1月1日から12月31日までに国内で14日間以上、有料で劇場公開された作品。
なお、アニメーションおよびドキュメンタリー部門は、同期間に完成もしくは上映された作品が対象です。
・表彰
▽作品部門=日本映画大賞 外国映画ベストワン賞
▽俳優部門=主演俳優賞 助演俳優賞 スポニチグランプリ新人賞
▽スタッフ部門=監督賞 脚本賞 撮影賞 美術賞 音楽賞 録音賞
▽ドキュメンタリー部門=ドキュメンタリー映画賞
▽アニメーション部門=大藤信郎賞
▽TSUTAYA DISCAS映画ファン賞(日本映画部門、外国映画部門)
・発表
2024年1月下旬の毎日新聞、スポーツニッポン新聞
・贈呈式
2025年2月13日、めぐろパーシモンホール(東京都目黒区八雲1の1の1)
主催 毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社
共催 目黒区芸術文化振興財団
特別後援 カルチュア・エンタテインメント グループ、CCCMKホールディングス
(※表記の際、エンタテインメントとグループの間は半角アケでお願いします)
後援 経済産業省、文化庁、日本映画製作者連盟、映像文化製作者連盟、ユニジャパン、映像産業振興機構(VIPO)、目黒区
協賛 映画演劇文化協会、集中出版、東急グループ、東日印刷
協力 エース、黒谷美術、サッポロビール、シモンズ
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【了】