美しい当て馬たちにも注目
第5話ではそれぞれの恋の当て馬が大活躍。美術大学のチームが意気投合して、泊まり込みの合宿に向かう。その場のノリで参加することになった生島琉希(佐野玲於/GENERATIONS from EXILE TRIBE)が今回の個人的な見どころだった。
生島はこの数年間、美羽に片思いをしている。彼女が恋している様子も見守ってきた。そろそろ自分の出番かと思ったところに、どうしたって勝てそうもない漣が現れて、焦燥感がつのってしまう。
合宿中、美羽を買い出しに誘ったり、自分の夢を話したり、積極的な生島。
「美羽さんのことは本気で好きです」
「彼女は僕が幸せにします」
漣にも堂々と自分の気持ちを宣言して、ついには美羽へ愛の告白まで…。が、この流れ、個人的にはどうにも解せない。生島の朴訥とした雰囲気もあるけれど、彼はどこかで爆発して何か事件を起こしそうな予感がした。
さて、もうひとりの当て馬は漣の幼なじみだという、キュレーターの今井千輝。聡明で、仕事ができて、美しくて。当て馬にはもってこいの女性である。いち早く美羽の存在をキャッチアップして、自分のほうが漣と関係性は深いとアピール。それだけではなく、合宿に参加している女性たちも自分の虜にして、外堀を固めていく。こういう存在はラブストーリーにとって必須だ。美羽と漣の気持ちをかき乱して、ストーリーを煮詰めてほしい。
どの角度から見ても登場人物の感情が漏れていて、面白くなってきた。この続きは12月23日(月)に第6~7話が配信スタート、12月30日(月)に第8話(最終話)が配信される。ラスト、漣は首元で羽ばたくタトゥーの蝶のように、どこか遠くへ飛んで行ってしまうのだろうか。
(文・小林久乃)
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