主演で得た新たな挑戦と目標
―――映画主演を経験して、もっと演じたい、こんな役をやりたいという気持ちは生まれましたか?
「本作の主演を経験して、俳優はとても大変な仕事だと知りました。また今回は村重の居場所を作っていただいた上でお仕事をしたので、とても幸運だったと思っています。
撮影が終わったあと、打ち上げでみんなに『俳優の仕事は辞めないでほしい。心を動かされる瞬間がたくさんあったから』と言われて、すごくうれしかったんです。もっと厳しい現場はたくさんあると思いますが、挑戦することは好きなので声をかけていただけたら、精一杯頑張ります。今度演じるとしたら、ヒロインのおもろい親友役、近所のうるさいおばさん役とかやりたい(笑)」
―――映画が公開されたら映画館へ観に行きますか?
「どういう方が観に来てくださるのか知りたいので、観察しに行くかも(笑)。完成した映画を観たとき、アトラクションに乗った気持ちになったので、皆さんがどういう反応をするのか知りたいです」
―――最近はサブスク配信でも映画を観られますが、村重さんは映画館で映画鑑賞するタイプですか?
「映画は、映画館の大きなスクリーンで楽しんでナンボだと思っているので。必ずポップコーンを片手に映画館で観ます。非日常的な映画が好きなので『グランド・イリュージョン』(2013)『チャーリーとチョコレート工場』(2005)みたいなマジカルな作品が好きです。ラブコメもいいですね。『こういう世界があったらいいな』と思わせてくれる夢のある映画が大好きです」
―――この映画もぜひ劇場で見てほしいですね。
「もちろんです! いい意味で期待を裏切りたい。『村重杏奈だからが、きっとド派手にやっているんだろう』と思われるかもしれないけれど、日名子の気持ちに寄り添って、シリアスなシーンのときは声のトーンを変えたり、かすれ声にしたり、試行錯誤をしながら演じたので『あれ? 村重っぽくない』と思ってもらえたら成功! 村重らしさを1ミリも出していないので、新しい村重杏奈をぜひ観ていただきたいと思います」
(取材・文:斎藤香)
【作品情報】
『悪鬼のウイルス』
2025年1月24日(金)より全国ロードショー
プロデューサー:山本清史
監督・編集:松野友喜人
脚本:山本清史、小田康平
アクション監督:三元雅芸
キャスティングプロデューサー:原田知明
ラインプロデューサー:岡田恒明
助監督:近藤有希
美術・制作担当:今津光
キャスティング:岩瀬恵美子
撮影監督:長野泰隆(J.S.C)
照明:児玉淳
録音:浅田将助
スタイリスト:中村さよこ
特殊メイク・ヘアメイク:征矢杏子
インティマシーコーディネーター:浅田智穂
VFX:Double Slit
音楽監督:Jun Goto
原作:二宮敦人「悪鬼のウイルス」(TO 文庫刊)
2025年/日本映画/99 分/スコープサイズ/5.1ch/
©2025 二宮敦人・TO ブックス/映画『悪鬼のウイルス』製作委員会
配給:イオンエンターテイメント PG-12
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