運命を分けた一球…菅野智之から語られた真実とは? 映画『GIANTS THE MOVIE ~頂点への挑戦~』レビュー

text by 小松加奈

2024年プロ野球セ・リーグ優勝を果たした読売巨人軍。球団創設90周年を記念した初のドキュメンタリー映画『GIANTS THE MOVIE ~頂点への挑戦~』が、1月24日より2週間限定で公開中。優勝へと導いた舞台裏が明かされる本作の見どころを徹底解説。(文・小松加奈)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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【著者プロフィール:小松加奈】

ライター/編集者。音楽・映画・ドラマ・アニメなどのエンタメ系を中心にインタビュー/レビュー/コラム記事などを手掛ける。フジロックは初年度から参加。プロ野球好き。ジャンルを問わず、心を動かすもの/ことに夢中。

主力選手たちの知られざる裏側が心を揺さぶる

映画『GIANTS THE MOVIE ~頂点への挑戦~』
映画『GIANTS THE MOVIE ~頂点への挑戦~』

 2024年も数々の激闘が繰り広げられたプロ野球。セ・リーグは2024年のシーズン終盤まで混戦を極め、優勝、Aクラス争い、最下位争い…そのすべてが非常に見応えのある一年だった。

 そんななか、2024年9月28日に優勝を果たした巨人。本作では、そんな激闘のシーズンに密着。監督やコーチ、主力選手たちの裏側が一人一人フィーチャーされ、その道のりが明かされていく。

初の開幕投手となった若きエース・戸郷翔征投手は、5月にノーヒットノーランを達成。その大記録までに知られざる苦悩があったことが映し出され、驚かずにはいられなかった。復帰を誓う守護神・大勢投手が、キャンプから自分を追い込んでいたことも印象的。

そして2024シーズンに15勝をあげたベテラン・菅野智之投手と、彼を支え続けた同じ年の小林誠司捕手との絆も明らかに。菅野投手が今季MLBに挑戦することもあり、真価を発揮した彼のすごみを改めて感じさせられた。

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