三木監督&中島健人と相性の良い理由
―――桐谷さんの役は、ほぼリクを演じる中島さんとのシーンだったと思うのですが、アドリブもあったと聞いています。撮影ではどのような感じだったのでしょうか?
「三木監督作は、この映画で3作目なので、監督の“痒い所に手が届く”ことができるようになっていたのではないかと思います。言われなくても『監督はこのシーンでこういう要素が欲しいのではないか』と、感覚的にわかるというか……。三木監督が僕にこの役をオファーしてくださったのは、そういうことに期待したのではないかとも思いました。
だからときどきセリフに言葉や動きのアドリブを加えたりしました。ある程度は伝えていましたけど、監督は僕を自由に泳がせてくれましたし、任せてくれている部分も大きかったです」
―――三木監督と桐谷さんの“阿吽の呼吸”があったんですね。
「三木監督の中には、シーンにおける撮りたい画が明確にあるんです。だから違うときは、はっきりと違うとおっしゃってくれるので、逆に自由にできる。違う方向に行ったら、ちゃんと止めてくれるので」