「撫子さんの強さは私の好きなところ」
自分のご機嫌を自分でとる
―――撫子とは幼なじみで親友の篠原凜華役を女優のSUMIREさんが演じられています。一見、堀さんとSUMIREさんとでは、声のトーンやルックスなどタイプが異なるように思えますが、お2人の波長が合うのが観ていてよく伝わりました。
「本当ですか? 嬉しいです。SUMIREちゃんとは育ってきた環境はもちろん、趣味や好みは違ったりするのですけど、どこかマイペースな部分、まったりしている部分が似ているんです。広島焼きを食べるシーンでは、撮影が終わっても2人で座って食べてずっと喋っていました。初めて会ったとは思えないくらい、一緒にいて心地良い、落ち着く存在です」
―――お二人が制服姿で並び合う回想シーンも素敵でしたね。本作は、老若男女が楽しめる作品になっていますけど、とりわけ女性は、自分のペースで食事を楽しむ撫子に触発される部分は大きいかもしれません。
「食事って生活においてすごく重要なもので、向き合い方は人それぞれだと思うんですけど、このドラマを観て、『撫子さんのスタイルをちょっと真似してみよう』と思っていただけたら、嬉しいです。お仕事を頑張った日にはお店選びにこだわってみたり、自分を甘やかす日を設けて、特製のレモンサワーを作ったり、パンを好きなだけ食べたりするのもいい。撫子さんって自分の機嫌を自分で取る人なんです」
―――第1話の1人で居酒屋に行くシーン、第4話の自宅でトーストを食べるエピソードに顕著ですが、撫子は1人の時間を楽しんでいるのがよく伝わります。
「そうですね。もちろん周囲の人々のことを大事にしているし、お友達と過ごす時間も好きなんだけど、ベースがちゃんと自分にある。食べたいものを自分で決めて、判断を人に委ねず、自分の意思で食べに行く。自己完結の潔さ。今日は撮影頑張ったから好きなものを好きなだけ食べようと思っても、意外と出来ないことも多くて。撫子さんの強さは私の好きなところですし、見習いたいところでもあります」