最新作は毛利小五郎をフィーチャー

映画『名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)』
©2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 最近の劇場版は主人公・江戸川コナンを中心に、その時々のゲストキャラクター陣が物語を取り巻いていくのですが、そのゲストがホント多彩ですよね。準レギュラーキャラなんてもう堂々とスピンオフ作品で主役を張れますもん。少し名前をあげてみますと、怪盗キッド、服部平次、黒ずくめの奴ら、それを取り巻くFBIやCIA、さらには警視庁の面々、大阪府警の面々。あの少年探偵団だって独立して行動し、堂々と? 事件解決しちゃいますし。

 というわけで本題です。第28作目の劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)』(以下、『隻眼』)のゲストメインキャラクターは、長野県警の大和敢助・上原由衣・諸伏高明の面々、ですがポスターを見て解りますように我らが毛利小五郎も大きくクローズアップされています。

 劇場版公式HPなどでは「ついにあの“名探偵”が目を覚ますーー。目覚めの宣伝」と謳っていて、今作の宣伝に大きく関わっている小五郎自身の珍しい? 姿を見ることができます。自ら「眠らない小五郎」と名乗っているのが面白すぎます。

 劇場版「名探偵コナン」のパブ画像としては、毎回青山先生が描くティザーイラストと、アニメによる本ポスターの2種類があります。毎年のことですが、前年の12月頭前後に発行される「週刊少年サンデー新年1号」で公開される先生によるイラストとサブタイトルの発表が大きな話題になります。とりわけ今回はコナンよりずっと大きな小五郎の描かれ方が注目されていました。

 最新作のストーリーや青山先生が最初に発信するこのイラストを、楽しみに待つファンは多いですし、何より先生なりにストーリーの核心をついた作画をなさるので、ファンならずともアニメスタッフもその絵を御旗にして劇場版公開まで各作業をがんばっていくのです。

1 2 3 4
error: Content is protected !!