映画「リリイ・シュシュのすべて」聖地となったロケ地は? 美しく残酷な結末とは…<あらすじ 考察 レビュー>
text by 編集部
映画「リリイ・シュシュのすべて」をあらすじ(ネタバレあり)、演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説! 岩井俊二監督による傑作の評価、採点、レビュー。市原隼人、忍成修吾、蒼井優、伊藤歩、大沢たかお、稲森いずみ、吉岡麻由子、阿部知代ら出演。この映画の真の魅力、そしてその結末とは?
リリイ・シュシュのすべてのあらすじ
関東郊外に暮らす中学2年生の蓮見雄一(市原隼人)は、同級生の星野修介(忍成修吾)をボスとする不良グループからいじめを受けている。雄一は、謎に満ちた女性シンガーソングライター「リリイ・シュシュ」の大ファン。鬱屈とした学校生活を送る一方、リリイのファンサイト「リリフィリア」を運営しており、ネット上では「フィリア」というハンドルネームを使い、ファン仲間と盛んに交流している。中でも「青猫」という名のユーザーとは頻繁にメッセージを交わし合っている。
ある日、雄一は立ち寄ったCDショップでリリイの新譜を万引きしようとしたところ、運悪く店員に見つかってしまう。報せを受けて担任の小山内(吉岡麻由子)が雄一を迎えに来る。小山内はCDを買い取ると、帰りの電車で雄一に曲を聴かせてあげる。
その日の夜、雄一は星野のグループに呼び出された。星野たちは雄一に暴力を振るった上で服を脱がし、自慰行為を強要。星野は、雄一のバックからリリイの新譜を取り出すと、足で踏みつぶした。
中学1年生の頃、雄一と星野は同じ剣道部に所属する親友同士であった。雄一と星野は剣道部仲間3人を加えた仲良し5人組を形成。5人は沖縄旅行を計画するも、いかんせんお金がない。ある夏の日、5人は複数の不良少年がオヤジ狩りをしているところに出くわした。星野は機転を効かせ、不良少年たちから金を横取りすることに成功。その金を使って、5人は夏休みに沖縄旅行に繰り出すのだった…。