誰も予想できないネタバレ厳禁映画
物語はとあるビルの警備室に置かれたパソコンの前で、警備員の桐山とその友人である謎の男・鈴木が生配信の開始を待っているところから始まる。
やがて、多額の報酬をかけた暴露チャンネル“#真相をお話しします”の配信がスタートする。そこでは有名人の裏の顔や世間を騒がせた事件の真実など、さまざまなゴシップの真相が暴露され、“スピーカー”と呼ばれる話し手に選ばれた者は誰も知らないネタの提供と引き換えに視聴者からの投げ銭を獲得できる。
衝撃的な暴露と高額の投げ銭にチャンネル史上最大の盛りあがりを見せるなか、ついに警備室の男たちに“スピーカー”となるチャンスが巡ってくる。
桐山は一攫千金を狙っている一方で鈴木はアドバイザーなだけだと思っていた。しかし、突然、鈴木が“スピーカー”として(しかも顔出しで)“#真相をお話しします”に参加してきて…。
近年、“ネタバレ禁止系”の映画は(特に邦画では)増加の一途辿っているように感じる。どんでん返しが繰り返された結果辿り着くエンディングについてはもちろん、それまでに描かれる意外な人間関係、思わぬ裏の顔、予想外の行動などなどが大量に投下されている。
先日開催されたレッドカーペット&完成披露試写会舞台挨拶においても登壇者が自分や共演者の役どころを語るのに一苦労しているさまを見ることができたが、それほど、何を言っても映画の本筋を明らかにしてしまいかねない危険性をはらんでいる。