懐かしきお菓子キャラが大集合
「たべっ子どうぶつ」の映画でありながら、「たべっ子どうぶつ以外のお菓子」も大量にサプライズ登場してくるのも本作の魅力の1つだ。冒頭のおかしーず現象の説明パートで、うまえもん(うまい棒)、よっちゃんイカのアイツ、タラタラしてんじゃね〜よのボーカル、そして熊の形をしたカラフルなグミ(権利関係か明言はされず)……と、一気に他社のキャラクターが4人登場する。
さらに、たべっ子どうぶつたちが乗るプライベートジェットの操縦士や客室乗務員がポリンキーだったり、ヒーおばあちゃん/森田トミ(カラムーチョ)が敵のアジトである塔に収容されていたりと、とにかくあらゆるお菓子が友情出演を果たしている。
また、主にさるくんから飛び出す“スイーツ例えツッコミ”もいちいち楽しい。爆笑しながらの「これはまさに“ばかうけ”〜」や、パフェのクリームを口の周りにつけたらいおんくんへの「ビアードパパかよ!」、ぺちゃんこにされた仲間への「蒲焼さん太郎だ!」などなど、お菓子のパッケージのイラストと共に放たれるツッコミに、思わず吹き出してしまった。コントユニットも主宰する脚本の池田テツヒロさんの成せる技だろう。
「たべっ子どうぶつ」だけを長時間食べ続けるのではさすがに飽きてしまうが、他のお菓子、それもしょっぱい系のスナックを含む豊かなラインナップのおかげで上映時間の90分間全く飽きずに映画を鑑賞できる。小学生の頃、友達の家に行ったときに親御さんが出してくれる、様々なお菓子で埋め尽くされたオードブル皿のようなサービス満載の映画だった。