【カンヌ現地取材】「とにかく圧倒されっぱなし」黒崎煌代が語るカンヌ初体験。主演作『見はらし世代』を“初鑑賞”した心境は?
text by 編集部
第78回カンヌ国際映画祭・監督週間部門に選出された団塚唯我監督の長編映画『見はらし世代』が、5月16日に公式上映された。上映後、団塚監督と主演の黒崎煌代が現地で囲み取材に応じた。(文・山田剛志)
「とにかく圧倒されっぱなしです」黒崎煌代が語る初カンヌの興奮
カンヌのスクリーンで本作を初めて鑑賞したという黒崎は、感想を問われて次のように語った。
「想像していたのとは全然違うところでフランスの観客が笑ったりしていて、すごく驚きました。『ここが面白いんだ』と、これまでにない視点で作品を観ることができて、すごく楽しかったです」
本作は、静けさや余白といった“間”を丁寧に活かした演出も印象的だ。黒崎はその点について、「その静けさや余白こそが、この作品に必要なものでしたし、個人的にもすごく好きな映画になりました」と述べた。
また、世界中から映画人が集まるカンヌの空気に強く刺激を受けた様子で、こう続けた。
「ここにいるだけでインスパイアされます。たとえば、タクシーの運転一つとっても勢いがすごい(笑)。そして、レオナルド・ディカプリオやロバート・デ・ニーロ、クエンティン・タランティーノのようなムービースターたちが一堂に介する。とにかく圧倒されっぱなしです」
映画『見はらし世代』は、再開発が進む東京・渋谷を舞台に、変わりゆく都市と家族の姿を描く長編作品。日本での公開は、2025年秋を予定している。
(文・山田剛志)
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