カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品決定。世界が注目する鈴木唯の抜擢理由と素顔とは? 映画『ルノワール』場面写真公開
第78回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に、日本映画で唯一出品され注目されている早川千絵監督最新作『ルノワール』が、6月20日(金)より全国公開される。本作で主演を務め、わずか12歳にしてカンヌデビューを果たした驚異の新人・鈴木唯の抜擢理由や素顔が明らかに。さらに新場面写真も到着した。(文・編集部)
世界が注目する鈴木唯の素顔とは
本作で主人公・フキを演じるのは現在12歳の鈴木唯。昨年、俳優デビューしたばかりの超新星だ。映画撮影時は役柄同様11歳だった鈴木は、本作の主演をオーディションで射止めた。早川監督は彼女との出会いについて、「絶対脚本も彼女に合わせてどんどん変わっていきました」と一目惚れだったことを明かす。
そして、「唯ちゃんは動物のモノマネが得意ということで、実際に馬の鳴き真似をしてくれたのですが、彼女の自由で物怖じしない様子にすっかり心を奪われました。他にこんな人は会ったことがないと思えるほど魅力的な女の子でした。人見知りをせず、誰とでもすぐに打ち解けられる唯ちゃんのおかげで、終始明るく楽しい雰囲気の現場となりました」と撮影を振り返る。
親子役を演じたリリー・フランキーは、鈴木の一番の魅力は“表情”だという。不完全な大人たちに接し、揺れ動くフキの心情を豊かな表情や眼差しで表現する鈴木に対して、「すごい素質があり、演技をすると思いました。思春期の時のいろいろな思いをくすぐる表情が映像に収められていること自体が貴重」だと語る。
母親役の石田ひかりも「私たち大人ではできないお芝居をするので、日々うらやましく思いました」と鈴木の演技力を絶賛。鈴木自身は演じる際に何も考えていなかったというが、それは、「私の演じたフキちゃんは、いろいろ考えるタイプじゃなくて、何も考えずに純粋に感じたことをやっちゃう子」だからだと役を分析したうえでのことだと明かし、はやくも役者としての真髄を感じさせる。
現地時間5月17日にワールドプレミアを迎えた本作。また、初めての国際映画祭の参加に、レッドカーペットではぴょんぴょん飛び跳ね喜びを爆発させる子どもらしい一面と、各国のメディアに笑顔で手を振ってみせる堂々とした一面を見せた鈴木の姿に、映画同様、誰もが彼女から目が離せない魅力を放った。
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【ストーリー】
1980年代後半のある夏。11歳のフキは、両親と3人で郊外の家に暮らしている。ときには大人たちを戸惑わせるほどの豊かな感受性をもつ彼女は、得意の想像力を膨らませながら、自由気ままに過ごしていた。ときどき垣間見る大人の世界は、複雑な感情が絡み合い、どこか滑稽で刺激的。闘病中の父と、仕事に追われる母の間にはいつしか大きな溝が生まれていき、フキの日常も否応なしに揺らいでいく――。
【作品概要】
タイトル:『ルノワール』
公開日:6月20日(金)全国公開
キャスト:鈴木唯 石田ひかり 中島歩 河合優実 坂東龍汰 / リリー・フランキー Hana Hope 高梨琴乃 西原亜希 谷川昭一朗 宮下今日子 中村恩恵
プロデューサー:水野詠子 Jason Gray 小西啓介 Christophe Bruncher Fran Borgia
製作:ハピネットファントム・スタジオ ローデッド・フィルムズ 鈍牛俱楽部 KINOFACTION テンカラット
Ici et Là Productions/Akanga Film Asia/Nathan Studios/Daluyong Studios/ARTE France Cinema/KawanKawan Media/Panoranime 企画・制作:ローデッド・フィルムズ 制作協力プロダクション:キリシマ 1945
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(国際共同製作映画)
2025 年/日本、フランス、シンガポール、フィリピン、インドネシア、カタール/122 分/ヨーロピアンビスタ/5.1ch/日本語、英語/英題:RENOIR/G
© 2025「RENOIR」製作委員会 / International Partners
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【了】