相馬理「僕はもう、素のままですね」
詐欺師役に挑戦して
―――それぞれ“詐欺師”という役柄を演じてみて、いかがでしたか?
玉城「金の入れ歯を高く売れると騙しておばあちゃんを詐欺にかける…不思議な感覚でした(笑)。普段、人を騙すなんて絶対にできないですし。でも本番になると、スイッチが入るというか、吹っ切れました」
相馬「僕も同じで、僕らが演じたキャラクターは“詐欺師”というより、それぞれの理由で行動している人間として捉えることで、演じているうちに罪悪感のようなものが薄れていく感覚がありました」
―――2人とも、どこか憎めないキャラクターでしたね。
玉城「雑魚感たっぷりに演じました(笑)。この2人は絶対に上手くいかないだろうなと思わせるように冒頭から意識しました」
相馬「僕はもう、素のままですね。とにかくポンコツに(笑)」
玉城「乗っている車もダサくていいんですよ。小道具にもこだわっていただけたのが嬉しかったですね」
相馬「カッコいい詐欺師だったら、もう少し良い車に乗っていたんじゃないかなって、思わせたかったのも狙いです」
―――コメディーリリーフを演じる姿がとても印象的でした。
玉城「自分でも新境地で、すごく楽しかったです。いきなりカメラ目線でしょうもないセリフを言うシーンなど、いろんな表情を見せられて新鮮でした。ただ、長回しのシーンが多くて、ミスできないという緊張感は常にありましたね」
相馬「僕はあまり深く考えずに、楽しんで演じることを大事にしていました。キャラクターを固めすぎないよう意識して、いろんな掛け合いを純粋に楽しんでいました。それが画に出たと思います」