役と素の自分の境界線
―――実際にお話させていただくと、お二人とも役の雰囲気そのままですね。
玉城「僕はあんな詐欺師じゃないですよ(笑)。でも、性格的には鮫島に近い部分もあるかもしれません」
相馬「僕は結構、そのまんまかもしれません。特に抜けているところが(笑)。なので、演じやすかった部分はありますね」
―――撮影が終わった後もキャラが残ることはありますか?
相馬「僕は少し残ってしまうタイプです。撮影期間中はプライベートにも影響していると思います」
玉城「僕は、現場でスタッフさんや共演者と話すと自然に切り替えられるんですけど、この作品だけは少し残りましたね。素の自分とは真逆のキャラクターなのに、鮫島の動きや表情が出てしまって『これは危ないな』と思ったこともありました(笑)」
―――鮫島の“ツッコミ”が印象的でした。
玉城「ありがとうございます。辻(知成)に『400万円がどうこう』と言われた時の『そんなに?』とか、押切に『俺、風呂入らないと眠れない派なんですよ』って言われた時の『寝る気!?』とか、僕もお気に入りのセリフです。特に相馬くんに対しては、本気で思って言えるセリフが多かったですね」
―――求めていることを、自然に言ってくれる印象でした。
玉城「お客さん目線で言っていた感覚は確かにあります(笑)」
―――アドリブも多かったのですか?
相馬「ありました。カットがかかるまでアドリブでやっていたことも多くて、自然な掛け合いになったと思います」
―――撮影後に思い出し笑いすることはありましたか?
玉城「今、思い出し笑いしてます(笑)。あ、あんなシーンあったなって」
相馬「僕も、あります(笑)」