「女性の自己肯定感を高められるような作品作りをしたい」『劇場版 それでも俺は、妻としたい』MEGUMIが語る制作への想い
TVerでの総再生数が1,500万回を突破し話題を呼んだドラマのディレクターズカット版となる『劇場版 それでも俺は、妻としたい』が、5月30日(金)より公開中だ。今回は、セックスレス夫婦のユーモラスなやりとりを描いた本作に出演する、MEGUMIさんにインタビューを敢行。たっぷりお話を伺った。(取材・文:斎藤香)
MEGUMIが語る“足立組”への信頼感
―――『劇場版 それでも俺は、妻としたい』は、連続ドラマのディレクターズカット版として劇場公開されます。劇場版を拝見しましたが、連続ドラマを凝縮したというより、ひとつの映画作品として完成度が高く、楽しく見ることができました。劇場版についてMEGUMIさんはどのような印象を持ちましたか?
「足立紳監督は映画監督というイメージが強かったですし、足立組は映画も制作しているチームなので、連続ドラマが劇場版になることに違和感はなく『よかった、スタッフみんな喜ぶだろうな〜』と思いましたし、私もとてもうれしかったです」
―――『それでも俺は、妻としたい』はもともと足立監督が執筆した原作小説で、その内容はほぼ足立家のリアルな物語。MEGUMIさんが演じたチカのモデルは足立監督の奥様だそうですが、お会いしたのでしょうか?
「はい。何度も撮影現場にいらしていたので。私の前で見せる顔とご家族で一緒のときの顔は違うとは思いますが、お会いして感じたのは、チカとまったく違うタイプではないということです。監督と奥様のやりとりを垣間見る機会もあったのですが、『なるほど、わかる』という感じでした。
この物語は夫婦間の深い話なので、奥様にいろいろ質問することはしなかったけれど、お会いしたことで、チカというキャラクターに奥様のエッセンスを加えることはできたと思います」
―――MEGUMIさんと奥様はどのような会話をしたのでしょうか。役作りのヒントになることはありましたか?
「『ごめんなさいね、私、こんな感じで』とおっしゃっていました(笑)。本当は違うんですよと否定することなく、すごく明るくお話しされていたので『チカだなあ』と。その言葉で役を膨らませることができました」