地道な勉強と覚悟が繋いだ俳優としての現在地
―――MEGUMIさんは、俳優としての活動以外にもドラマや映画のプロデューサー業など幅広く活躍されていますが、芸能生活のスタートはグラビアアイドルですよね。そこから、お芝居に興味を持たれたのは何か大きなきっかけがあったのでしょうか?
「もともと映画は大好きなのですが、当時、映画界とグラビアの世界は遠くて『映画に出たい、お芝居をやりたい』なんて恐れ多くて言えなかったんです。
しかし、子供を身籠ったとき『このままの仕事のやり方ではなく、より自分が打ち込める仕事をしなければ』と考えました。自分は何がしたいかと考えたとき、映画が大好きだったじゃないかと思い出したんです。それまで忙しさにかまけて映画を見ていなかったけど、マネージャーさんに思い切って『俳優になりたい』と相談し、そこから芝居について勉強を始めました」
―――芝居の勉強というのは具体的にどのようなことをされたのでしょうか?
「アクティングコーチに教えていただいたり、イヴァナ・チャバックの演劇メソッドを取り入れたりしていました。映画を観たあとに、自分はその作品をどう観たか、エンディングはどうだったかなどを書いてストックしておくなど、地道にやってきました」
―――そういった勉強を続けて、俳優の仕事につながっていったのですか?
「演技の勉強を始めてから、ちゃんとした役をいただけるようになるまで10年はかかりましたね。白石和彌監督の映画『孤狼の血』(2018)に出演させていただいたとき、1分くらいのシーンでしたが、白石監督が『芝居できるじゃん』と言ってくださって……。それをきっかけに『台風家族』(2019)など、さまざまな映画やドラマに出演させていただけるようになりました。白石監督には本当に感謝しています」