「海外で評価されるのが夢」
今後の展望

MEGUMI 写真:武馬怜子
MEGUMI 写真:武馬怜子

―――今後、プロデューサーとして作りたい作品など想定しているものはありますか?

「実は今、撮影中の作品があります。すでに世の中にローンチしている片山友希さん主演映画『FUJIKO』(2026年公開)です。舞台は1970年代の静岡。男尊女卑、オイルショック、ウーマンリブなど、混沌とした時代にシングルマザーとして生きる女性の物語です。もう1本はスペインと日本の合作を準備しています。この映画は、より大人なシニア世代の女性にフォーカスした作品です。

先輩のプロデューサーの方に『半径5メートル以内にあることが、あなたの1番の物語』と教えていただき、その言葉を大切にしながら映画制作をしています。自分が感じたことを物語にすることを常に考えて制作しようと。私がプロデュースする以上、女性のためのエンパワーメント映画にすることは絶対なので、楽しみにしていただきたいです」

―――MEGUMIさんは監督をする気持ちはないのですか?

「ないですね。多くの脚本家や監督たちと仕事をしてきて、そのような才能はないと自分でわかっているので。でもこの監督と脚本家と、このキャスティングで……と、作品をコーディネートすることは得意だと思います。若い才能あふれるクリエイターの方たちとプロデューサーとしてコラボレーションしていくのが私は楽しいし、性分に合っていると思います」

―――俳優としての未来はどう考えていますか?

「自分がプロデュースした作品に自分が出演して、それが海外で評価されるのが夢です。“JAPAN NIGHT”はカンヌ国際映画祭だけでなく、イタリアのウディネ・ファーイースト映画祭、横浜国際映画祭でも開催しました。私は常に日本映画を海外に届けることを念頭にロビー活動をしており、プロデュース作品の海外配給を本気で目指しています。そして、プロデューサーとしてだけでなく、俳優としても出演し、いい結果を残したいですね」

(取材・文:斎藤香)

ヘアメイク:エノモトマサノリ
スタイリスト:ミク

【作品概要】

『劇場版 それでも、俺は妻としたい』2025年5月30日公開
原作:足立紳『それでも俺は、妻としたい』(新潮文庫刊)
脚本・監督:足立紳
出演:風間俊介 MEGUMI
嶋田鉄太 吉本実憂 熊谷真実 近藤芳正
プロデュース:佐藤現 岡本宏毅 プロデューサー:山本博紀 久保和明 寺田ひなた
キャスティング:伊藤尚哉 撮影:星潤哉 照明:富谷颯輝 録音:臼井勝
美術:赤星裕史 編集:細野優理子 安田多希 スタイリスト:田口慧 ヘアメイク:大宅理絵
スクリプター:小林加苗 助監督:小南敏也 スチール:内堀義之
特別協力:TFC Plus オムニバスジャパン 足立晃子
エンディングテーマ:どぶろっく「ずっとずっと、ありがとう。」(TEICHIKU ENTERTAINMENT)
制作協力:レオーネ 制作:テレビ大阪 / 東映ビデオ 製作著作:「それでも俺は、妻としたい」製作委員会
「それでも俺は、妻としたい」製作委員会
配給:東映ビデオ 2025年/日本/129分/5.1ch/ビスタ/カラー/デジタル

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【了】

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