映画『事故物件ゾク 恐い間取り』マルチレビュー。4人の評者が忖度なしでガチ採点&評価
公開中の話題作を4人の評者が“忖度なし”で採点する新企画「映画チャンネル」マルチレビュー。今回は、Snow Man・渡辺翔太が初の単独主演を務める映画『事故物件ゾク 怖い間取り』を徹底レビュー。果たしてその評価は? 点数とあわせて、本作の魅力と課題を多角的に掘り下げる。※評価は5点満点とする。※原作のクライマックスに触れています。未見の方はご注意ください。(文・編集部)
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サービス精神が裏目に出た構成
中川真知子(映画×テクノロジーライター)
【採点評価】2.5点
ティーン向けホラーとしてはそれなりに恐いのかもしれない。不調和音を伴うジャンプスケアによりビックリさせられるシーンはあった。ただ…
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恐怖だけじゃない、温かさもある異色のホラー
村松健太郎(映画ライター)
【採点評価】2点
前作はしっかりと“ホラー映画”と銘打った映画の中で最大級のヒットとなった。そこからの5年ぶりの続編。監督&原作は変わらないが…
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実話ゆえの緊張感と、物件描写の物足りなさ
近藤仁美(クイズ作家)
【採点評価】3点
「実話に基づく」というだけあって、リアルな緊張感が感じられる。それもそのはず、物語の中だけでなく撮影現場でも不思議な現象が起きており、その一部は本編の映像にも使われている。一方で…
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核心に迫り切らないジレンマ
タナカシカ(映画チャンネル編集部)
【採点評価】1点
2020年公開の前作とは主人公が異なり、未鑑賞でも問題なく楽しめる本作。物件に足を踏み入れ、日常生活の中で少しずつ幽霊の存在があらわになる構成は、ホラー映画初心者にも優しいつくりだ。全4つの事故物件を短編的に描き、それぞれに異なる恐怖を体験できる一方…
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【著者プロフィール 中川真知子】
映画xテクノロジーライター。アメリカにて映画学を学んだのち、ハリウッドのキッズ向けパペットアニメーション制作スタジオにてインターンシップを経験。帰国後は字幕制作会社で字幕編集や、アニメーションスタジオで3D制作進行に従事し、オーストラリアのVFXスタジオ「Animal Logic」にてプロダクションアシスタントとして働く。2007年よりライターとして活動開始。「日経クロステック」にて連載「映画×TECH〜映画とテックの交差点〜」、「Japan In-depth」にて連載「中川真知子のシネマ進行」を持つ。「ギズモードジャパン」「リアルサウンド」などに映画関連記事を寄稿。
【著者プロフィール 村松健太郎】
脳梗塞と付き合いも15年目を越えた映画文筆屋。横浜出身。02年ニューシネマワークショップ(NCW)にて映画ビジネスを学び、同年よりチネチッタ㈱に入社し翌春より06年まで番組編成部門のアシスタント。07年から11年までにTOHOシネマズ㈱に勤務。沖縄国際映画祭、東京国際映画祭、PFFぴあフィルムフェスティバル、日本アカデミー賞の民間参加枠で審査員・選考員として参加。現在各種WEB媒体を中心に記事を執筆。
【著者プロフィール 近藤仁美】
クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。株式会社凰プランニング代表取締役。これまでに、『高校生クイズ』『せっかち勉強』等のテレビ番組の他、各種メディア・イベントなどにクイズ・雑学を提供してきた。国際賞「Trivia Hall of Fame(トリビアの殿堂)」殿堂入り。著書に『クイズ作家のすごい思考法』『人に話したくなるほど面白い! 教養になる超雑学』などがある。
【了】