唯一公開できない経済大国…。『鬼滅の刃』無限城編、1000億円超を狙う世界戦略も公開されていない意外な国とは?

text by 編集部

7月18日に公開された劇場版『鬼滅の刃 無限城編』(2025)は、公開からわずか5週間で興行収入257億円を突破。観客動員数はすでに2000万人を超えた。さらに、本シリーズは最終的に800億円規模に達すると予想され、全世界興収1000億円超えの期待も高まっている。(文・編集部)

———————————–

アジアでも人気爆発も…あの国だけ?

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章』
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 海外でも公開が順次始まり、インドネシア、香港、マレーシア、タイ、ベトナムではそれぞれ300万ドル超の興行収入を記録。80以上の国と地域で上映が予定され、北米・南米・欧州での拡大も決定している。

 ただし、唯一の空白地となっているのが中国だ。過去にも戦闘描写が問題視され、正式公開が実現していない。しかし、動画サイト「bilibili」主催のアニメイベントなどでは高い人気を誇り、潜在的な需要は証明済み。もし本作が正式上映されれば、新海誠監督『すずめの戸締り』(2022)の8億元を超える興行収入を記録する可能性もあるだろう。

 海外市場での堅調なスタートを受け、全世界興収1000億円は現実味を帯びてきた。その成否を左右するのは、やはり中国での正式公開だろう。巨大市場を取り込めれば、鬼滅はジブリを超え、日本発のアニメとして前人未踏の領域に踏み込むことになる。

(文・編集部)

1 2
error: Content is protected !!