ホーム » 投稿 » 日本映画 » 劇場公開作品 » 灰原哀の名言に心が打たれる…男前極まりないコナンの言動とは? 映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』徹底考察&評価 » Page 5

今作でも蘭の空手技炸裂!
賛否分かれる衝撃のキスシーンに注目

C2023青山剛昌名探偵コナン製作委員会

コナンの大人時代の姿・工藤新一の恋人であり、毛利探偵の娘・毛利蘭の活躍にも注目だ。今作のラスボス的な存在である「黒ずくめの組織」のピンガを空手技で圧倒。また、灰原哀が拉致された際に、真っ先に飛び出し、ピンガの動きを止めようしたのも彼女であり、闘う女性のカッコよさに、シビれること間違いない。

コナン、灰原哀、毛利蘭の三角関係にも、着目したい。

2人の素性を知っているコナン。コナンのことを新一だと気付いておらず、お姉さん的な存在として関わってきた蘭。灰原哀はコナンと蘭のかつての関係を知ってはいるが、本作を通してコナンへの恋心が明確となる。

本作には、意識を失ったコナンに灰原哀が人工呼吸をするシーンがある。この事実上の「キスシーン」にファンたちが受けた衝撃は計り知れない。その後、灰原哀が助かったことで安堵し、彼女を抱きしめようとする蘭。それに対し、ある行動で返す灰原哀。この3人の関係性の進展こそ、本作の最大の見どころである。

そして、いつにも増して勇ましい男っぷりを魅せつけるコナンの姿に、女性ファンであればゾクゾクすること間違いないだろう。知的な推理だけでなく、ターボエンジン付きホバーボードを駆使して灰原哀を救出せんとするコナンは、男前極まりない。また、予測不能な事態に陥った際の「マジかよ!」というフレーズも、普段の冷静な姿とのギャップが効いていて魅力的だ。

劇場版コナンシリーズの中でも、女性陣の活躍とコナンの男らしさが際立った作品である。また、本作以降、直美が準レギュラー化する可能性も予想される。その点を踏まえると、長い歴史を誇るコナン映画の中でも重要作に位置付けることができるかもしれない。

(文・ZAKKY)

【作品情報】
映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』
監督:立川譲
原作:青山剛昌
脚本:櫻井武晴
出演
江戸川コナン:高山みなみ
毛利蘭:山崎和佳奈
毛利小五郎:小山力也
灰原哀:林原めぐみ
ジン:堀之紀
ウォッカ:立木文彦
ベルモット:小山茉美
安室透/バーボン:古谷徹
赤井秀一:池田秀一
牧野洋輔:沢村一樹
阿笠博士:緒方賢一
吉田歩美:岩居由希子
小嶋元太:高木渉
円谷光彦:大谷育江
主題歌:スピッツ「美しい鰭」
2023年製作/109分/G/日本
配給:東宝
公式サイト

1 2 3 4 5 6