「いい意味でモヤモヤ感」の正体は? 映画『東京リベンジャーズ2』原作ファンが漫画からの改変点も解説。忖度なしガチレビュー
text by ZAKKY
和久井健による人気漫画の実写化プロジェクト第二作となる『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命』が公開中だ。北村匠海、吉沢亮、高良健吾ほか、日本を代表するキャストが勢ぞろい。今回は、原作ファンのライターによる原作との改変点を踏まえた、忖度なしレビューをお届けする。(文:ZAKKY)【あらすじ 考察 解説 評価】
まずは『東京リベンジャーズ』の世界観をおさらい
最初に、前作『東京リベンジャーズ』(2021)のおさらいをしつつ、本作のストーリー&世界観を整理しておきたい。
冴えない日々を送る20代のフリーターであり、高校時代、冴えないヤンキーであったタケミチは、テレビのニュースでかつての恋人・ヒナタが殺されたことを知る。そこには、タケミチが高校時代に手の届かなった存在であった、男気溢れる総長・マイキー率いる暴走族『東京卍會(トーマン)』が、時を経て極悪化したことが関与していた。
翌日、駅のホームから転落した彼は、10年前の高校時代にタイムリープしていた。最悪だった高校生活をやり直し始めたタケミチは、ヒナタの弟・ナオトから「自分と握手をすれば、タイムリープができる」という方法を教えられ、ヒナタを救うため、現代と過去を行き来し、過酷なミッションに挑んでいくこととなった。
そして、高校時代に戻ったタケミチは『トーマン』に加入することになり、敵対チーム・長内率いる『愛美愛主(メビウス)』との抗争に巻き込まれることになる…。
次のページからは、前作を『1』、今作を『2』、次作を『3』と表記しつつ、本作の内容を解説していこう。