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「原作への敬意が抜群!」映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の素晴らしさとは? ドラマ『岸辺露伴は動かない』全話も徹底解説

2020年より年末に放送され、もはや年の瀬の風物詩と化している高橋一生主演のドラマ『岸辺露伴は動かない』は、大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の人気キャラを主人公としたスピンオフ作品である。映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の公開に合わせて、ドラマ版の魅力に今一度迫っていきたい。【あらすじ キャスト 考察 解説 評価】(文・ZAKKY)

岸辺露伴とは!?

原作ファンであれば、お馴染みどころか、知らない方がおかしい超絶人気キャラ。「だが 断る」などの、名言製造機でもある。天才的な漫画家で“ヘブンズ・ドアー”という人間を「本」と化し、その人物の人生・人間性を読み取るという特殊能力(スタンド)を持つ。あまりの人気ゆえ、スピンオフ作品が生まれた。

知っておきたいポイント① 高橋一生、恐るべし!

© 2023岸辺露伴 ルーヴルへ行く製作委員会 © LUCKY LAND COMMUNICATIONS集英社

まず、声を大にして言いたいのは、岸辺露伴役の、高橋一生の演技力・表現力が凄まじいということだ!

原作ファンは3年前、実写ドラマ化決定の報に驚いたが、それ以上に不安が募った。そもそも、ジョジョは実写化に向いていないのではないか…。その懸念は、黒歴史とされる映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(2017)にて実証されたかに思えた。

しかし、高橋一生は、原作屈指の人気キャラでありクセの強い人物である、岸辺露伴を見事に自らのモノにした! 顔の造型が似ているわけでもなく、原作では20代の設定である岸辺露伴より実年齢は上であるが、そんなことはどこ吹く風。原作ファンも大納得の名演を披露している。

その話し口調や所作、ジョジョ味のあるポージング、表情、何をどう取っても岸辺露伴であり、高橋一生=岸辺露伴という図式が、初回から確立されたのである。

高橋の名演が功を奏し、原作未読の人も魅了。本作を観て、原作で描かれる岸辺露伴に興味を持った人も少なくないだろう。そもそも、高橋一生自身が『ジョジョ』、そして岸辺露伴の大ファンとのこと。

好きなキャラクターを演じることの難しさ、失敗した時のリスクは計り知れないものがある。リスクを背負って役作りに励んだ高橋の“覚悟”に対し、イチ視聴者として敬意を表わしたい。

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