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「バッハの旋律を見つけてほしい」映画『美男ペコパンと悪魔』の主題歌を手がけた、音楽家・けいちゃん、独占インタビュー

text by ZAKKY

2023年6月2日(金)より公開の映画『美男ペコパンと悪魔』。今回は、主題歌『シンフォニア』を手がけたフリースタイルピアニストの“けいちゃん”さんの独占インタビューをお届け。制作の裏側やフリースタイルの魅力など、たっぷりとお話を伺った。(取材・文:福田桃奈)

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【けいちゃん プロフィール】

耳コピ立奏、マッシュアップ、即興演奏を得意とする注目のフリースタイルピアニスト。高校の修学旅行でロンドンを訪れた時、ストリートピアノに出会いその魅力に気付く。音楽大学に進学後は、ジャンルの垣根を超えた演奏スタイルを進化させ、2019年から本格的に音楽活動を開始。YouTubeにストリートピアノの演奏動画を投稿し、フォロワー数107万人、総視聴回数3億880万回を数えるなど、抜群の人気を誇っている。2021年6月、アルバム「殻落箱」でCDデビュー。2022年12月には全曲インストゥルメンタルナンバーによるセカンドアルバム「聴十戯画」をリリース。2023年6月2日には待望の新曲、映画「美男ペコパンと悪魔」の主題歌「シンフォニア」を配信リリース。他、TBS系朝の情報番組「THE TIME,」にレギュラー出演中。

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「もっとこんな風に歌いたい」
主題歌制作で得た刺激と苦闘

フリースタイルピアニストのけいちゃん
撮影武馬怜子

―――クラシックやジャズ、アニメソングなど様々な要素が融合され、とてもかっこいい楽曲だなと思いました。主題歌を務めるのは今作が初めてだと思いますが、担当することになった経緯を教えてください。

「製作サイドが最初に出したアルバム(『殻落箱』)に収録された曲を気に入って下さり、声を掛けていただきました。あとは原作の翻訳をしている方の娘さんが僕の大学時代の先生で、そういう縁もあって、映画が完成してから拝見させていただき制作しました」

―――最初に今作を観た印象はいかがでしたか?

「現実世界と隼人と亜美が読んでいる小説の中のストーリー、2つの軸で進んでいくところが面白い作品だなと思いました。恐れず立ち向かっていく姿と、真実の愛に心を動かされたので、楽曲を制作する上でそこを大切にしました」

―――映像作品の主題歌を制作する上で苦労した点はありますか?

「苦労というか苦闘に近いですが、歌のレコーディングは『もっとこんな風に歌いたいのに』と試行錯誤しました。とはいえ、作品に沿った楽曲を作るという点で制限はありますが、その中で自分の新しい引き出しを使うことができ、とても刺激的でした」

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