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「音の響きを大切にしている」
歌詞のこだわりとは?

フリースタイルピアニストのけいちゃん
撮影武馬怜子

―――歌詞を制作するにあたり、普段から言葉をストックされているそうですが、今回その中から選んだ言葉はありましたか?

「普段も作詞する時に、本当に意味が合っているかどうかは調べずに、言葉の響きの良さで造語のような言葉を使用することが多いのですが、今回もその場で思いついたことを使っています。

作品を観てその場でパッと思いついた言葉の方が美しかったりするので、実は日常的にストックしている美しい言葉を使う機会がなかなか無いんです(笑)」

―――言葉の意味でなく、音楽的な響きや音という点で選んでいらっしゃるということですね。

「オノマトペ的な感じです。単語自体の響きや、韻を踏むことを大切にしています」

―――歌詞の中で、「嫌々よ」という部分がリズムと韻を踏んでいて心地よかったです。

「言葉のイントネーションが音に合うかも考えています。『嫌々よ』だと、イヤ↑と語尾が上がっていて、イヤ↓と下がらないじゃないですか。その辺も考えて、耳馴染み良く聴こえるよう工夫しています」

―――なるほど。音が先行で後から言葉が付いてくると。

「そうです」

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