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山下智久の俳優としての軌跡

Prime Video「SEE HEAR LOVE」より(C)「SHL」Partners
Prime VideoSEE HEAR LOVEよりCSHLPartners

山下は1996年に芸能活動を開始。デビュー前から人気があり、NEWSとしてデビュー後もグループ人気を牽引。芸能活動と並行して明治大学を卒業するなど文武両道を実現。

また、ソロ転身後も、積極的にライブ活動を行ったほか、俳優としてもさらに躍進。歌にドラマ、バラエティ番組とマルチに活躍してきた。

長瀬智也をはじめ、窪塚洋介、妻夫木聡、坂口憲二、高橋一生らが一同に出演した2000年放送のドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(TBS 系)に山下も出演。当時はまだ頬もふっくらとしてあどけなさが残っていた。

その後も『カバチタレ!」や『ランチの女王』とフジテレビ系の人気作品に相次いで出演。バイプレーヤーだが、華やかな存在感で目を引いた。2005年『ドラゴン桜』(TBS系)そして主題歌も大ヒットを飛ばした『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)、『クロサギ』(TBS系)へと続く。

そして山下の代表作のひとつ、2008年放送『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)に出会う。山下が演じたのは救命医からフライトドクターを目指す・藍沢耕作役。新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介という演技派俳優が揃い、3シリーズ、そして劇場版まで描かれるほどの人気作に成長させた。

山下は胸キュンを誘うラブストーリーからラブコメ、シリアスな作風、医療ドラマまで作品ジャンルを問わず、幅広い役柄に挑んできた。学生役ではコミカルに、表情豊かにおちゃらけた仕草を見せ、また、山下は英語が堪能なことでも知られる。しかも独学で習得したといい、過去にはアンジェリーナ・ジョリーに英語でインタビューを行ったことも。

2014年には冠バラエティ番組『山Pのkiss英語』(フジテレビ系)という英語を取り入れたバラエティ番組が放送された。当時としても先駆的なプログラムで、誰もが気軽に観られるポップさを盛り込んだ演出は山下だからこそ叶ったと言えるだろう。俳優としての演技力に加えて、いち早く語学を身に着けるその行動力に驚かされた。

日本のドラマやバラエティ番組をはじめ、海外の作品でもその英語力を発揮。2019年に中国映画『サイバー・ミッション』への出演に続き、2020年6月には配信ドラマ『THE HEAD』(Hulu)、2022年にはハリウッド映画『The Man From Toronto』(Netflix)と相次いで海外作品に出演。作品の世界観はもちろん、山下の地道な努力が実を結び、グローバルな活動につながっていく姿が誇らしく、眩しい。

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