歌舞伎町で巻き起こる不可思議な事件に奔走する
まずは、物語のあらすじから見ていこう。
新宿にある小さなバー「カールモール」のカウンターに立つマリコ。そこではそれぞれの事情を抱えた客が思い思いに過ごしている。
そんなある日、カールモールにFBIの捜査員が訪れ、アメリカへの移送中に連れ去られた地球外生命体を捜してほしいと依頼されることから物語が動き出す。
さっそく新宿に潜伏していると思われる地球外生命体を連れ出した男を探すマリコだったが、水面下ではカールモールに集まる人々の人生も動き出していた…。
ホストの星矢に恋しているキャバ嬢の絢香(久保史緒里)は、No.1を目指す星矢(高野洸)の夢を叶えようとするが、同じく星矢を指名している別の客に売上が負けていた。
そこでまとまった額で逆転しようと、500万円の懸賞金がかけられた連続殺人鬼の捜索をマリコに依頼する。しかしホストに貢ぐことをよく思わないことと、謎の地球外生命体捜しで手一杯のマリコに断られる。その日以来、絢香は店に顔を出さなくなる。
そんな中、宇宙人探しに奔走するマリコに、歌舞伎町のラブホテルでバイトをしている、落ちぶれたヤクザ・戸塚(北村有起哉)は5年前に出て行った娘を探してほしいと依頼する。
またその頃、夢を追いかける年下の映画監督・石渡(伊島空)との恋にどっぷり溺れている貞美(島田桃依)。姉の茂美(中原果南)はその様子に顔をしかめていた…。茂美と貞美の姉妹は、普段は役所に勤めているものの、幼い頃は厳格な父親のもと一流の殺し屋として育てられてきた。
老後は姉妹でひっそりと過ごすという夢を壊されそうになった茂美は、石渡に毒を盛ろうとする…。
そしてエピソードを重ねるごとに、“探偵マリコの生涯で一番悲惨な日”に迫っていく。