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「ありのままの自分と常に闘っている」
監督・奥田庸介の人物像

写真:武馬怜子
写真武馬怜子

―――お二人から見て奥田監督はどういう人ですか?

田中「監督は凄く言葉を選ぶ方だし、自分の所作にも気を遣う。あるがままに振る舞うと人を傷つけてしまうかもしれない。そんな思いと常に闘っている人だと思いますね」

笠原「俺から見た監督は、動物への愛と平和を常に考えている人という印象です。映画のことも頭にあると思うんですけど、九割九部は動物のことなんじゃないかな(笑)。撮影中にも猫がいたら『猫ちゃんだ!』って」

田中「“猫ちゃん”って言うんだよね。犬のことは“ワンちゃん”って」

―――奥田監督の映画は元々ご覧になっていたんですか?

笠原「僕は『クズとブスとゲス』をDVDで観て衝撃を受けました」

田中「あれ、俺、出てるんだよ。ワンシーンだけだけどね」

笠原「知ってますよ。オフィスのシーンですよね」

田中「なんで知ってるの?」

笠原「だって何十回も観てますもん」

田中「うー可愛いね〜。(笠原さんの頭をぐしゃぐしゃ撫でる)」

笠原「僕、それ観て衝撃を受けて…こんな凄い人がいるんだと。TSUTAYAで何となくDVDを手に取ったんですよね。あの映画で奥田監督の存在を知ったんですけど、そこから2週間後くらいに、僕の住んでいる街を監督が歩いていたんですよ。それで『ファンです。頑張ってください』って言ったら、『お前何だよ』って言われて(笑)」

田中「その時他に何て言われたんだっけ?」

笠原「でも、ちょっと話したらとても丁寧に『ありがとうございます』と凄く嬉しそうな感じでした。その後、偶然会う機会が何回かあって…」

―――凄いですね!(笑)近所に住んでたんですか?

笠原「僕の家の近所に暮らしていた猫ちゃんに会いに来てたんですよ。監督が目をかけている猫ちゃんがいて」

田中「保護猫にご飯をあげていたんだよね」

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