ホーム » 投稿 » 日本映画 » 劇場公開作品 » 「仕上がりを観て満足した」映画『パラフィリア・サークル』俳優・玉城裕規独占インタビュー。2.5次元ステージから銀幕へ » Page 2

「共演者の演技を俯瞰でみていた」
役づくりが私生活に与える影響とは

撮影:舛元清香
撮影舛元清香

―――旭正嗣監督からは何かアドバイスはありましたか?

「基本、自由にやらせてもらえました。微調整はあっても、声のトーンの指示やそれくらいのものでしたね」

―――個人的な印象ですが、玉城さんの声は、ロックバンド・BUCK-TICKのボーカリスト、櫻井敦司さんに似ていると感じました。

「あ、そうですか? 初めて言われました。嬉しいです!」

―――玉川は大きく分けて前半とラストシーンの登場となります。他の場面の俳優陣の演技にも感化されましたか?

「みなさん、最初は他のオムニバス作品の主演を務める予定の人たちだったわけですから、とにかく役柄的にも、俳優としてもインパクトが強いのは当然わかっていました。でも、想像以上でしたね。特に、マゾヒストの京とサディストの栗野のシーンが、痛々しすぎて、あの2人の関係性は強烈でした。

そういった彼らと直接的に絡むシーンはなくとも、このチームでなければ、玉川のような精神が不安定な役は演じられなかったと思います。彼らの演技を俯瞰で見ながら、その波に乗ったとも言えるかもしれません」

―――役柄の性格が、普段の玉城さんに移ることはありますか?

「玉川の他人に対するちょっとキツいと言うか、冷たい性格が無意識のうちに周囲に出たことがあり、マネージャーに注意されたことがありますね。僕としては本当に悪気がなかったので、指摘されてよかったなと。

あと、他作ですが囚人の役を演じた際に、普段、ちゃんと食事をしているのに、自然と痩せていったことはありました。健康的な痩せ方ではなく、罪を犯した囚人的な痩せ方をしていったのには、自分でも驚きました。料理が趣味と言ってもいいくらい、自炊しているのに(笑)」

1 2 3
error: Content is protected !!