アナログな展開が魅力
王道の“胸キュン”シーンが瑞々しく描かれる
“学校イチのモテ男子”というだけに、高橋の立ち居振る舞いには説得力が求められるが、それを難なくクリアする芝居を見せている。
そもそも高橋は、ファッション誌『ViVi』が行った「2021年下半期ViVi国宝級イケメンランキング」において「国宝級NEXTイケメン」(22歳以下)部門で1位に輝いたほどの人気ぶりで、本作にぴったりのキャスティングだ。
高校が舞台で、希美が所属する放送部が届けるお昼の放送や図書室での勉強など青春ならではのシーンに、LINEではなく手書きの交換日記を通して展開するアナログだからこそのゆっくりとしたやりとりが懐かしい。
ラブストーリーらしく、瀬戸山が希美の頬をつかむ“むにゅキュン”をはじめ、お団子ぽふぽふ、ほっぺ缶、メガネ瀬戸山、ハグシュートなど王道の“胸キュン”要素が満載だ。
青春ラブストーリーのど真ん中を射抜きながらも、落ち着いた雰囲気で清々しく胸キュンを誘っているのが印象的だ。