バラエティ番組でみせた不屈の精神力
魅力はあくなき向上心
高橋の魅力は作品に限らずバラエティ番組からも窺える。今年4月から出演している、NHKEテレの語学番組『ハングルッ!ナビ』では生徒役で出演し、初めて学ぶ視聴者と番組をつなぐ橋渡し役を担っている。
初回放送では、韓国語を学ぶ理由を様々な角度から語っていたのだが、「韓国語を話せたらお芝居に深みが出たり、カッコいいなって思うことが多々あって」と、俳優として芝居への飽くなき追求が感じられたのが印象に残っている。
また、6月30日放送『ララLIFE』(TBS系)に出演し、高橋は「SUP」というハワイ発祥の水上アクティビティに挑戦。ここでは高橋の精神力が感じられた。
冒頭で「楽しみにしていたんで」と爽やかな笑顔を見せた高橋。小さなテントでの着替えでは、虫やスペースの狭さに苦戦したようだが、「あとで入ってみてください(笑)」とおちゃめな一面を見せる。ここまでは特段珍しいことではないかもしれないが、番組が進むにつれて高橋の底力が見えてくる。
SUPを早々に乗りこなし、180(ワンエイティ)という半回転技から360(サブロク)という一回転技に挑戦。スタッフが落水を想定して画角を広めに設けたのに対して、どちらの技もひょいとやってのけた。
SUPに乗りながらわずかな間を置いて、シミュレーションをするかのように少々考える場面があった。体当たりするというよりは、頭で体の使い方を考えながら挑戦していたように見受けられた。
その後、湖からフィールドを変え、利根川で川下りに挑戦。波打つ水流に揺さぶられて初めて落水するのだが、高橋はこの日一番と言ってもいいほどの笑顔で「気持ちよかったんですよ、水」とコメント。再挑戦するもまたもや落水。しかし着火したように「もう一回やりたい!」とガッツを見せる。
3回目の挑戦で見事成功し、両腕を上げて喜んでいた。この間、投げやりになったり苦しい表情を浮かべたりすることなく、粘り強く、真剣に挑む姿があった。